AKAIのCD-ROMをReFill化する

2009年10月5日 月曜日 | 短縮URL | カテゴリー: Reason

今となっては貴重なAKAIのCD-ROM。その音源をReasonで活用する方法です。

そもそも、「AKAIのCD-ROM」ってご存知ですか?

AKAIと言えば今でもMPCシリーズが人気ですが、以前はSシリーズという単体のハードウェア・サンプラーを生産していました。その中でも、CD-ROMでデータを供給することができたS1000/S3000シリーズのための専用ライブラリは、「AKAI用サンプリングCD-ROM」として非常に多くのブランドから発売されていたのです -

…と、このまま続けると昔語りだけで1日が終わってしまうので前置きはこのくらいで、現在のソフトウェア・サンプラーはほとんどがこのAKAI S1000/S3000フォーマットのCD-ROMからのデータ抽出に対応していますが、Reasonの場合は「AKAIのCD-ROMを丸ごとReFill形式にリパッケージしてしまう」というちょっと変わったアプローチを採用しています。
今回はその手順をご紹介していきたいと思います。


最初に、スウェーデンのWebサイトから以下のインストーラーを入手しましょう。

Reload
Reloadは、AKAIのCD-ROMに収録されているデータをReasonのNN-XT用パッチへ変換するユーティリティです。$49でダウンロード販売していますが、ReasonもしくはReCycleのユーザーにはライセンスが無償で提供されます。

ReFill Packer
ReFill PackerのほうはReason用の「ReFill」パッケージを作成するための物です。Reasonのユーザー登録があれば誰でもダウンロードできます。これをインストールしておくと、Reloadで変換したNN-XT用パッチを自動的にReFillへまとめてくれます。



まずはReFill Packerをインストールです。Windowsの人はインストーラーを実行、Macの場合は上記の左側にある実行ファイルと3つのフォルダをReasonのインストールしてあるフォルダへドラッグ&ドロップでコピーします。

次にReloadですが、こちらもWindowsはインストーラーで、Macはハードディスク内の好きな場所へコピーすればOKです。その代わり、Windows/Macとも初回起動時にReloadのライセンスナンバーの入力が必要になります(※元々は売っている物なので)。
Reloadのダウンロードを行うと、Propellerheadのユーザーアカウントでライセンスが自動的に発行されていますから事前に確認しておきましょう。



起動した後に、コンピュータのドライブへAKAIのCD-ROMを挿入します。CD自体が独自フォーマットのため、まれにドライブとディスクの相性問題が起こる可能性はありますが、ほとんどの場合はCD-ROMが無事に認識されて次の画面になります。



画面下に表示される2つのアイコンボタンのうち、左側を押すとWaveファイルとNN-XT用パッチとして出力されます。
右のほうを押すと、それを全部まとめたReFillにしてくれます。つまり、AKAIのCD-ROMをそのままReFill化してしまおうという仕組みです。

※ReFill Packerをインストールしていない場合は前者の変換のみ行えます。

保存先とReFill名を指定したら、後は変換が終わるのを待つだけです。完了するとReFillと一緒に同じ名前のHTMLファイルへ変換結果が書き出されます。パラメーターの変換が上手く行かなかった物なども記録が残っていますので、出力後は1度目を通しておくことをお勧めします。



ReFill化してしまえば、ReasonからNN-XTのパッチとして普通にアクセスできるようになります。
Reload自体には調整できる設定などは一切用意されていないため、欠落したパラメーターがあった場合はNN-XT上で修正する形になります。
とは言っても、このお手軽さはかなり魅力的だと言って良いでしょう。

AKAIのCD-ROMが全盛だった当時のAKAIサンプラーはメモリを最大拡張しても8MBや32MBが限界で、その中でマルチのプログラムを組んだりしていたわけですから、音色の作り込みに対する熱意は相当の物があったはずです。中には今でも全然普通に使えるクオリティの物や独特の個性を持った音ネタもあるわけで、ギガ単位のライブラリが当たり前の昨今だからこそAKAIのCD-ROMは貴重な資産だと言えるのではないでしょうか。

と、再び昔語りモードのスイッチが入りそうになりつつ、今回は温故知新な内容でお送りしました。
古い音ネタを漁るのも結構楽しいですよー。