RecordとマルチコアCPU

2010年2月25日 木曜日 | 短縮URL | カテゴリー: Record

RecordはマルチコアCPU対応? WindowsとMacでそれぞれ実験してみました。

昨日ご紹介したJosh Mobleyのインタビューの中でも触れられていますが、Recordの特長のひとつに「マルチCPUサポート」があります。これは、コンピュータによってCPUが2つ以上搭載されていたり、1つのCPUにデータを処理するための「コア」と呼んでいる物が複数積まれていたりして、コンピュータがより高い性能を発揮できるようになっているものです。
例えば、よく耳にするIntel Core 2 Duoは2つのコアを持つマルチコアCPUで、従来の1コアのCPUよりもRecordで使用するデバイス数やトラック数をより多く確保することができるようになっています。
実際にどのような仕組みになっているのか、ちょっと実験をしてみました。




まずはWindowsです。今回はCore 2 Quadという、コアが4つあるCPUを搭載したコンピュータを使います。
Recordは、環境設定の中に「マルチコアオーディオレンダリングを使用」という項目があり、通常はマルチCPUのコンピュータであればONになっています。



これを、わざとOFFにして少々負荷の高いRecordソングを再生してみます。



4つあるコアのうち、1つだけに処理が集中していることが分かります。では、ONに戻してみましょう。



このように、複数のコアへ処理が分散されます。何やら最後のコアだけサボっているようにも見えますが…
マルチCPU処理を行う場合、それぞれの通信の管理などが発生するため全体としての負荷は1つの時よりもいくらか増えます。それでも、複数で分担するためリミットに到達するまでの余裕が大きくなる、というわけです。



RecordのCPU負荷メーター(DSPと書かれたところ)を見てみます。左がマルチコアオーディオレンダリングOFF、右がONです。これはちょっと露骨に差が出過ぎですが、同じソングを再生しても右のようにONの時のほうがまだ全体の処理能力に余裕があることが分かります。


続いてMacでも試してみます。こちらはMac Proの「2 × 2.8GHz Quad-Core Xeon」というモデルを使用します。Quad(×4)コアが2つで計8つのCPUコアがあることになります。



タテに8つのCPUコアの動作状況が表示されています。左がマルチコアオーディオレンダリングOFF、右がONです。OFFの時は1つのコアだけが頑張っていますが、ONにするとみんなで負担し合っている様子がハッキリと出ています。

ReasonやRecordは音楽制作系のアプリケーションの中では比較的CPUへの負荷が軽く、それほど高性能なコンピュータではなくても普通に使えることで知られています。その一方で、CPUで動作しているということはコンピュータの性能が高ければ高いほど、より幅広いことができるようになるのも事実です。
さらに、RecordはこのようにマルチCPUの性能も引き出すことができるため、最近のマルチコアCPUを採用したモデルのコンピュータであれば、非常に快適な創作環境を得ることができます。

ちなみにこの実験、今回ご紹介している環境設定のチェックをOFFにすれば手軽に試せます。CPU負荷の高い(=デバイスやトラックが沢山ある)ソングほど効果が分かりやすいと思いますのでご興味あれば。