
前回から少し時間が空いてしまいましたが、Redrum愛好会の8回目です。バックナンバーはカテゴリーの「Redrum愛好会」からアクセスできます。
ミキサーなどを使っていると必ず出てくる「センド」エフェクト。そして、TR-808/909やSP-1200にも搭載されている「マルチアウト」。今回はこの2つの機能の使い方と、その違いについて解説します。
Redrumのセンド機能

Redrumの各チャンネルには「S1」「S2」という2つの「センド」機能が用意されています。このノブがそれぞれS1/S2へ音を送るレベルになっていて、各チャンネルから送られた音がミックスされて外部のエフェクターへ入力されます。

TABキーを押して、Redrumの背面を表示してみましょう。この赤い丸の位置にあるのがS1/S2のオーディオアウトです。ここからエフェクトのインプットへケーブルを接続します。
例えばS1からリバーブのRV7000へ接続する場合、このような形になります。

Redrumの通常のアウトとは別にS1からRV7000へ、そしてRV7000からミキサーへとオーディオが流れます。この状態で、Redrumの各チャンネルのS1ノブを回せば、そのチャンネルの音にリバーブが掛かるという仕組みです。
センドを使うと、本来の音がRedrumから鳴っているところへエフェクト音を重ねることができます。スネアの余韻を延ばしたい時や、たまに使われる「キックの音にリバーブ」のようなサウンドを作る際には、音そのものを直接リバーブに通すと芯がぼやけてしまうため、こういったセンド機能を利用するのが一般的です。
Redrumのマルチアウト(パラアウト)
マルチアウトは「パラレルアウト」、縮めて「パラアウト」とも呼ばれます。例えばTR-808には音色の数だけ個別のアウトプットが搭載されていて、ここからスネアの音だけ取り出してエフェクトを掛けるといったことが可能になっていました。
Redrumにも、チャンネル1~10のマルチアウトがあります。すべてのマルチアウトがステレオ仕様になっていて、モノラルで使う場合は左(L)だけ接続さればOKです。
今度は、チャンネル2のスネアの音だけをScream 4へ通してみます。

マルチアウトを使うと、Redrumのメインのアウトプットからこのチャンネル2の音が無くなります。つまり、チャンネル2だけ別のルートを通って上のミキサーへ流れていくことになります。
センドの場合はメインのアウトプットからも音が鳴り続けるため、このようにScream 4でスネアの音色自体を変えたいような場合には不向きです。インサートで利用するようなタイプのエフェクトは、このマルチアウトを使うようにしましょう。
ついでに少々変化球を。このマルチアウトを使えば、Redrumの各チャンネルをバラバラにミキサーへ入力することもできます。そこで…

Recordでミックスチャンネルを10個作成して、Redrumのマルチアウトを1個ずつ別々に接続します。これで、RecordのミキサーでRedrumの各チャンネルをミックスすることが可能です。

TR-808をマルチアウトしてSSLのコンソールでミックス! みたいにぜいたくなシチュエーションも、Reason+Recordであれば実現可能です。
最後はちょっと宣伝っぽい雰囲気でまとまってしまいましたが、こういったセンドやマルチアウトが自由に使えるのもRedrumの特徴のひとつです。音色作りの次のステップとして、活用してみてください。それではまた。