
6回目のRedrum愛好会をお届けします。バックナンバーはカテゴリーの「Redrum愛好会」にて。
これまでは、Redrumのステップ・シーケンサーとしての機能を中心にご紹介をしてきましたが、この連載の最初の時にも触れたとおり、Redrumにはもうひとつ「プレイバック・サンプラー」であるという大きな特徴があります。AKAIやE-MUのハードウェア・サンプラーと同じように、Redrumへ自由にサウンドを読み込んで演奏させることができるわけです。さっそく見ていきましょう。
サウンドの読み込み方

Redrumに10個あるチャンネルは、それぞれ上のほうに現在読み込まれているサウンド名が表示されています。その下にあるフォルダの絵が描かれたアイコンをクリックすることで、専用ブラウザが開いて別のサウンドへ差し替えることができます。

なお、Redrumは次の種類のオーディオファイルに対応しています。
・AIFF形式(.aif、.aiff)
・Wave形式(.wav、.wave)
・SoundFont形式(.sf2) → SoundFontについてはこちらの記事をご参照。
・REX形式(.rx2、.rex、.rcy)
Reasonに標準で付属する「Factory Sound Bank」の中を探すだけでも色々なサウンドが収録されていますが、もちろん外部のオーディオファイルを読み込んで使うことも可能です。
上記のうち、AIFF形式は主にiTunes等で使用されるものですが、書き出すソフトによっては時々読み込めない例があるようです。外部のファイルを利用する場合はなるべくWave形式を使うことをお勧めします。
また、Rexファイルの場合はファイル自体をもう1段展開することができます。

Rexファイルは分割されたスライスという形になっていて、そのスライスのうちの1つをRedrumのチャンネルへ読み込みます。例えばリズムループの中のキックの部分を利用することで、ループの一部から抜き出された独特の雰囲気のサウンドを得ることができます。
10個のチャンネルの特性を知る
Redrumのチャンネルには、よく見てみると一部分だけパラメーターの違う物が装備されています。分類すると、次の3種類になっています。
【グループA:1、2、10チャンネル】「Tone」という、音の明るさを決めるパラメーターがあります。キックやスネアといった、ビートの芯になるサウンドを使うのに向いています。
【グループB:3、4、5、8、9チャンネル】「Start」というパラメーターがあり、サウンドの再生を開始するアタマの位置を調節できます。
このうち、「8と9」はペアとして使うことができます。Redrumの左下のほうに「Channel 8&9 Exclusive」というスイッチがあり、これがONになっているとこの2つのチャンネルは同時に再生されなくなります。
具体的には、ハイハットのオープンとクローズで使います。実際に音で確認してみましょう。
Channel 8&9 Exclusive オン:
Audio clip: Adobe Flash Player (version 9 or above) is required to play this audio clip. Download the latest version here. You also need to have JavaScript enabled in your browser.
Channel 8&9 Exclusive オフ:Audio clip: Adobe Flash Player (version 9 or above) is required to play this audio clip. Download the latest version here. You also need to have JavaScript enabled in your browser.
下のほうは、オープン・ハイハットの音が途切れないので不自然に聞こえるのが分かるでしょうか。
【グループC:6、7チャンネル】「Pitch」(音程)に対して、時間軸で変化を加える「Bend」(ピッチベンド)というパラメーターがあります。ここは、タムで使うと面白い効果を出すことができます。
分かりやすい例として、シンセ・タム風のサウンドを作ってみます。「Pitch」を左いっぱい(-64)、「Bend」を右いっぱい(+63)に回し切ると、こんな音になります。
普通のタムの音:
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「Pitch -64」「Bend +63」のタム(元は同じ音です):Audio clip: Adobe Flash Player (version 9 or above) is required to play this audio clip. Download the latest version here. You also need to have JavaScript enabled in your browser.
それぞれのチャンネルにある各パラメーターの詳しい説明については、マニュアルの書き写しになってしまいますのでここでは割愛します。より深いところまで知りたい人はマニュアルで確認してみてください。
これまではプリセット・パッチを題材にしてきましたが、ひとつひとつの音を自分で選び始めるとRedrumが本格的に「自分だけのオリジナル」へと進化していきます。オリジナルのRedrumを作ると、やはりプリセットのパッチよりも愛着が沸いてきます。是非お試しを。