• ReCycelとは?

    あるドラムループのサンプルを制作中のトラックに使おうとしていると想像してください。ループのテンポは108bpm、一方トラックのテンポは90bpmだとしたらどうしますか?ループのピッチを下げることはもちろん可能ですが、そうするとループのサウンドは別物になってしまいます。また、ループ中にトラックとマッチさせたいハーモニーが含まれていたとしたらどうしますか?タイムストレッチすることもまた可能です。しかし、ピッチは保たれますが、ループのサウンドは変わってしまいます。たいていの場合、ループにあった迫力も失われてしまいます。

    ReCycleはループのテンポを自由に変えることのできる洗練されたツールです。サンプルは、全体的にストレッチされるのではなく、個々の例えばドラム単音ごとに小さなスライスとして切り分けられます。そして、ループのテンポを変えると、スライス自身ではなくスライス間の時間がストレッチされるのです。

    ReCycleにサンプルを読み込ませると、ReCycleはサンプルをチェックして分析した後、リズムの構成部品ごとにスライスします。このプロセスは完全に自動化されていますが、個々のスライスは、ReCycleに装備されたツールやコントロールを使って移動させたり、オーディションしたり、削除したりできます。 その他にも、スライスの長さ、アタック、ディケイを設定したり、グルーブの全体的なテンポやピッチを互いに影響を及ぼすことなく変更することができます。これは魔法ではありませんが、それに限りなく近い体験をされることでしょう。

    ループをスライスすることで、スライスのサウンドとタイミングの両方を別々にコントロールすることも可能になります。ループをアレンジし直したり、グルーブ感を変えたり、ループを部分的に他のサンプルと差し替えたり、ピッチを変更したりと自由自在です。

    ReCycleはガチガチのループを柔軟で音楽的な素材に変え、ループ職人であるあなたの思うがままに加工できるようにするのです。

    さらにもっと…

    ReCycleを使って可能になるのは、グルーブを修正したりループをクリーニングしたりするだけではありません。

    • スネアの音が気に入らない?じゃあ、スネア部分のスライスをお持ちのサンプルと差し替えてしまいましょう!
    • ミックスが気に入らない?じゃあ、スライスして個々のドラム単音を動かしてみましょう。また、スライスのボリュームとパンも変えてみましょう。
    • 気に入ったグルーブができたら、それを元にして新しいバリエーションを作り、ワンフレーズを組んでみましょう。
    • エンヴェロープ、トランジエントシェーパー、EQを使ってループにメリハリを付けてみましょう。
    • 長尺のサンプルから個々の単音を自動的にアイソレートして抽出してみましょう。
    • ループのグルーブ感を使って、他のMIDIトラックをクオンタイズしてみましょう。

    ループを越えて

    ReCycle REXstair

    ReCycleでループを加工すると、ループ自体とそのパーツはお互い完全に独立したものとして再生されます。加工後のREXファイルは、アレンジやピッチを変えたり、テンポを自由に調整したりすることができます。個々のスライスは完全にコントロール可能で、タイミングの変更やグルーブのクオンタイズさえも思いのままです。あるいは、ループのグルーブ感をそのままにキープしつつ、部分的にお持ちのサンプルと差し替えることも可能です。

    ReCycleをループに関する問題解決の手段として活用することもできます。つまり、ドラムループをReCycleに読み込んだら、テンポやピッチを新たに設定し直し、その結果を新規ファイルとして保存します。また、読み込んだサンプルのグルーブに、ReCycleに装備されたコンプレッサー、EQ、トランジエントシェイパーなどのシグナルプロセッサーを使って迫力や個性を与えることもできます。ReCycleで選択された処理はすべて非破壊的にサンプルに適用されますので、処理結果を元のサンプルとは別に新規ファイルとして保存することができます。

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